ちょうど良い距離感、境界線のお話。

皆さまこんにちは。

今日はおすすめの本のご紹介をしたいと思います。

心理学博士の古宮昇さんの著書です。

「ほどよい距離」が見つかる本 https://www.amazon.co.jp/dp/4799109057/ref=cm_sw_r_cp_api_i_35AKQ9S9CBY126354HFF

 

『人との間に境界線を引くのがうまくない』

 そんなお悩みを持つ方は多いと思います。

人間関係の悩みを減らすコツは『人との間にちょうどいい境界線を引くこと』

この境界線を引くコツが具体的に書かれている本です。

自分の心理タイプや人間関係の構築パターンなど丁寧に書いてあります。

ご自分が人間関係の中でどんな立場を取りやすいのか、読んでみるととても興味深いと思います。

私がまず感じたのは『自分の本当の感情って意外とわかってないんだな』ということです。

  • 自分の感情や欲求をジャッジせずただ感じてみる
  • 自分の考え方の基準が他人から借りたものでないか点検する
  • 自分の幸せを認めること。自分の欲求や感情を他人の欲求や感情と同じだけ価値がある正当なものとして扱うこと

自身と照らし合わせて読んでみるといかに本当の自分の感情が周囲の環境によってがんじがらめになり抑圧されてきたかよくわかります。

そして不自由な関係や依存関係から抜け出す方法は『自分の本当の気持ちを感じ、正直に伝えること』だと書かれています。

まずは自分の本当の感情に気づくことからなのです。

この本のワークで特にいいなと思ったのは

  • 言い聞かせ法
  • 最もネガティブな感情を抱いた行動を明確化すること
  • プラスに働いた面を見つけること

でした。

まず言い聞かせ法は『私は私、あなたはあなた』と自分にゆっくり言い聞かせて心に湧き上がってくる感情や考えをじっくり吟味することです。

言葉に発してみて違和感や抵抗感がある場合、自分にぴったりくるのはどんな言葉かな?と考えてみます。

例えば『私は私、あなたも私』だったらこの私は2人分の責任を背負っているようなもので境界線が引けず人の責任も自分の責任にしてしまいやすい状態にあるということです。

これだと人間関係が重荷になってしまいます。

なので『私は私、あなたはあなた』を言い聞かせて自分の状態を確認してフラットに保つ癖づけをすることが大切になってきます。

最もネガティブな感情を抱いた行動を明確化することは具体的に何の行動をされた時に傷ついたのか明確化することです。

例えば『愛されなかった 大切にされなかった』などは自分の解釈になるので対象者の具体的な行動にはなりません。誰かから聞いて抱いたイメージで出来ている場合(他人から借りた考え)もあります。そういったものをフィルタリングして、具体的に何をされたことが嫌だったかを知る。これも自分自身の本当の感情を知るワークになります。

プラスに働いた面を見つけることはネガティブな経験を通し、自分にプラスに働いた面を見つけることです。

これは最初は難しいと思います。特にその苦しみの渦中にいる時はプラスの面を探せと言われてもそんなのないわ!と思うと思います。まず自分の感情を味わって吐き出すことから始めてみましょう。悔しかった、辛かった、悲しかった、そんな自分の感情を出し尽くした後に振り返ってみて考えてみることです。

私の知人にいわゆる毒親のもとで育ち、早く家を出て理想の家庭を自分で築きたいと願って本当にそれを叶えたという人がいます。

中卒で家を出て働きなさいと幼少時から言われて育った為こどもの頃から理想の家庭を自分で築くことが何よりもの人生目標だったのですね。

彼女は20歳そこそこで結婚し、3人のこどもに恵まれ、既におばあちゃんになっています。自分が中卒だったのでこどもたちには何不自由なく教育を受けさせたいと夫婦で努力して子供達の希望する進路へ行かせるサポートをしました。その為に働くことも苦じゃなさそうでした。それもきっと自分の育った家庭環境から抱いたこうなりたいという想いの強さの表れなんだろうなと感じました。

私からみて彼女の家庭は理想的です。中卒で社会に放り出された彼女は生き抜く力がものすごく強く、厳しさを味わったが故に愛情もただの甘やかしになっていません。理想的な母親であり、旦那さんと未だにラブラブであだ名で呼んでいるという女性としての可愛らしさもあります。この家のこどもに生まれたかったわ…と思わせるほど彼女は自分の育った家庭環境からプラスに転じたのです。渦中はとてつもなく大変だったと思います。

私の場合はこの身体と人間関係への恐れ、がテーマなのかなと感じています。

身体に関して悩むことが多く、単純な身体の問題とともにただ身体を調整させるだけじゃ楽にならないことが悩みでヒーリングをする友人がいつのまにか身近にいたり、オーラソーマに興味を持ってセッションを受けに行ったらとんでもないサイキックの人だったり、アメリカにホームステイに行ったら当初よくあるアメリカ人の家に行く予定が日本人の友人がいるヒーラーの家に変わったり(全然希望とかはなかった)気がつけばヒーリングの世界に引き寄せられていました。そして身体が悩みだからこそ、身体のことを知りたいと願い、勉強したり、様々なボディワークに本気で興味を持って取り組んでこれたのだと思います。

そして今勉強してるのがタッチケアです。これは私自身が人に触れることは平気なのに人に触れられることが苦手。という性質があって、それと向き合いたい、今一度『人に触れること、タッチ』に初心から向き合いたいと思ったからでした。

ボディワーカーなのに触られること苦手ってどういうこと?って感じですよね^^;

恐れの多い人間で人が怖いのに何故かずっと接客業を選んできましたし、人に触れるお仕事をさせていただいてきたという矛盾なのです。

このタッチケアの教えの中で『触れることは触れられること』という言葉があります。

そして自分へのタッチケアを通して最後に感じた手の平の感覚はとてもニュートラルでした。ぴったりすぎず、でも緊張も強ばりもない、自然に手の平を合わせている感覚。

きっとちょうどいい境界線もこれと同じなのだと感じました。

近づきすぎず、離れすぎず、力みのないもの。

これが1番相手にとっても私にとっても安心安全なタッチなのだわ、と感じた時私はきっとこういうことを学びたくて、そこからボディワークに転じていったのかしらとも思いました。

心地良いと感じる距離感で人に触れたら私も優しく触れてもらえる気がするのです。

なのできっと読んで下さった皆さまもネガティブな経験からプラスになったことがよくよく考えてみるとあると思います。

もし今苦しいだけにしか感じられなかったらノートに書き出したり、信頼できるカウンセラーやセラピストに安心安全のもと感情を吐き出すのもいいかと思います。

あなたを構成している経験はあなたの糧になり得るということです。

どうか自分の本当の感情にたくさん気づいてあげてください。

そしてあなたが辿ってきた道を癒し、何を得てきたかに気づいた時大きな安堵と癒しが起きると思います。私もまだまだ勉強中です。

とっても良い本だったので見つけてみたら試し読みでも手に取ってみてくださいね。

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